不動産、ここが不安!?②登記

 不動産というと金額が大きいので騙されはしまいかと用心深くなる方も少なくないと思います。しかし現制度から考えて不正や詐欺よりも、むしろ仕組みや取引のノウハウを知らない、という不安が大きいのではないでしょうか。「登記」は権利を確定する重要な手続きです。難しくないので基本を把握しておきましょう。実務や仕組み、法人登記などはネット上でいくらでも探せますので割愛し、知っておきたい意味合いだけお話します。

権利に変更があったとき登記するわけですが、しなければいけないというものでもありません。申請主義なので何もしなければずっとそのままです。自分の土地や建物に手を加えた場合は自分自身が申請人となり勿論自費です。権利が移る売買、交換、相続、贈与、分割等においては、通常受ける側が望むので、手放す側が登記義務者になり、受ける側が登記権利者として費用を負担し登記に臨みます。このように原則として双方が合意していないと登記はできないので一方的な登記の心配は要りません。

 しかし、申請主義は印鑑主義でもあります。長所も短所も、本人以外の代理人でもできる、という点です。司法書士でなくても委任状さえあれば誰でも申請はできます。といっても権利を移動するには売主の印鑑証明と本人確認が必要でもあり、相当熟練していないと怪しまれまて、オレオレ詐欺のほうが楽ではないかと言える程かなり安易度が高いものです。

 ところで司法書士や土地家屋調査士などに登記を依頼するといくらかかるのでしょうか?内容は、証明書類取得等の実費と印紙税などの税金、それに報酬と分かれているはずです。実費と税金は誰に依頼しても変わらないので、報酬を比べる為に①の測量と同じように相見積りを必ず取りましょう。高くても1件数万円で済むはずです。妄信すると法外な報酬を請求する輩も現実にいなくはありませんから気をつけましょう。

 登記は申請受理されると空いていれば5日ほど、込んでいても10日ほどで完了します。受理した日時が登記した日になり、不備があれば受理されないので完了の間は不安になる必要はありません。

 また、一昔前は登記済証書、いわゆる権利証が大事だったのですが、今は「登記原因証明情報」という情報番号の上にシールの張ってある紙1枚になりました。管理上心許無い感じもしますが、大事なのはやはり個人情報であって、実印と身分証など個人を特定する情報(印鑑証明、免許証、パスポート、住基カード、戸籍抄本、住民票、保険証書関係、年金関連証書、福祉証明書類等特に顔写真の入ったもの)はしっかり管理しておきましょう。

 それから、取引する今日現在権利がどうなっていて、取引相手は正しい権利者かを確認する作業を怠らないでください。もっとも問題が起るのは相手が無権利者である場合が多いからです。権利関係が複雑なケースでもひとつひとつチェックすることで問題を回避できます。逆に単純に見えるときでも簡単な確認を見逃さないようにしましょう。

 不動産業者が必ずしも親切とは言えません。わからないことは徹底的に聞いて納得する。それが基本中の基本です。知らないということは全く恥ずかしくなく、もしそれで馬鹿にされたのならそれはその程度の相手と思って構いません。知ったかぶりだけは絶対にしないようにしましょう。

 以上の基本を間違えなければ登記関連で必要以上に不安になることはかなりなくなると思います。

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